家庭で出来る教育をしっかりしましょう。

日本の英語教育が読み書き中心になった理由

家庭で出来る教育をしっかりしましょう。 日本の英語教育について最近よく話題になります。英語力と言われる要素には大きく分けると4つあります。1つ目は聞く力です。ネイティブスピーカーの会話を聞き取る力のことです。2つ目は話す力です。相手に対して英語で話して自分の意思を伝える力のことです。3つめは、書く力です。自分の意思を英語で書いて伝える力です。4つ目は読む力です。英語で書かれたものを読んで理解する力です。そして、日本人はこのうちの1つ目と2つ目、つまり英会話力が低いとよく言われます。どうしてそうなったのかについてはずっと疑問だったのですが、最近おもしろい話を聞きました。

それは、終戦直後に占領軍による指導があったというものです。その信憑性はさておき、内容は大変興味深いものでした。占領軍は、日本を統治するために、まず、日本人に読み書きを教えなければならないと考えたわけです。そこで、日本人の識字率を調査しました。結果は驚くほど高かったのです。占領軍は日本人のほとんどが、読み書きなどできないと思っていたらしいのです。そこで、これだけ難しい日本語を、ほとんどの人間が、この貧しさの中で、読むことも書くことも出来るようになったということは、日本人は自分たちが想像していたような人間ではないと思うようになり、この上さらに英語力まで身に着けさせることは、将来的には脅威になり得る、と考えたというのです。そこで教育方針を転換し、自分たちの指導内容さえ理解できれば良い、という理由で、読み書きを中心とする教育方法が採用されたというものでした。